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大分県立美術館で「古代アンデス文明展」 時代語る装飾品やミイラなど200点

ミイラを包んでいたナスカ文化の刺しゅうマント

ミイラを包んでいたナスカ文化の刺しゅうマント

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 南米大陸の文明の歴史をひもとく「古代アンデス文明展」が3月8日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)で始まった。1万5000年続いた多様な文化を紹介する装飾品やミイラなど約200点を展示している。古代アンデス文明展大分展実行委員会などの主催。

大分県立美術館で始まった「古代アンデス文明展」

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 中央アンデス地域は、南米大陸太平洋側のペルー、ボリビアを中心とした南北4000キロメートル、標高差4500メートルに及ぶ広大な地域で、先史時代から16世紀にスペイン人がインカ帝国を滅ぼすまでの間、ナスカ、モチェ、ティワナクなど多様な文化が盛衰を繰り返してきた。展示会ではアンデス文明を代表する9つの文化の魅力と個性を、時代ごとに6つのゾーンに分けて紹介している。

 チャビン文化の石の頭像、ミイラを包んでいたナスカ文化の刺しゅうマント、シカン文化の合金製の仮面のほか、ワリ文化のミイラ、チリバヤ文化の男児と少女のミイラなどが並ぶ。ひもで作った「キープ」は色、素材、結び目の場所や数などを変えることでさまざまな情報を記録する道具で、文字のなかったインカ帝国で利用されていたという。

 期間中は、無料の関連イベント(観覧券または半券必要)を用意。9日は鶴見英成さん(東京大学総合研究博物館助教)による講演会「多様性の文明、古代アンデス四千五百年史」、10日と4月13日にはアルパカとの撮影会を行う。3月17日と4月14日には「ケーナ演奏会&講演会」を開く。毎金曜・土曜19時からはナイトミュージアムを実施する。講演会、演奏会は事前申し込みが必要。

 開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は一般=1,500円、高校生=1,000円、小中学生=600円。5月6日まで。

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