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大分・由布市で自然栽培の稲刈り本格化 収量1.3倍、「もみの重みで穂が寝るほど」

粒数多く重みで寝る稲穂

粒数多く重みで寝る稲穂

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 大分県由布市にある「やまじファミリーふぁーむ」(庄内町西長宝、TEL 090-9593-1943)の棚田で9月下旬から、稲刈りが本格化している。「もみの粒数が多く重みで寝るほど」という自然栽培の稲穂をコンバインで起こしながら丁寧に刈り取っている。

コンバインで稲穂を起こしながら刈り取る

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 西長宝地区周辺の稲は赤土と由布山系の水で育つ。同社社長の山路一寛さんは「もちもちで豊かな食味が特長。江戸時代には献上米としても栽培されていた」と話す。

 水量調整などを徹底した自然栽培を取り入れている。田の管理を託す人は年々増え、水田の面積はこの8年でおよそ11倍の13.5ヘクタールまでに広がった。

 今年は天候不順が続いたにもかかわらず、稲は順調に生育。例年は稲穂1本につくもみが100粒ほどだが今年は約130粒がついた。「台風や長雨の時期はすでに斜めになっていたので被害もほとんどなかった」

 9月27日は、午後からの雨を見越して早めに作業。「つや姫」の田にコンバインを入れたほか、一部は鎌を使い手で刈り取った。「風雨や病害で倒れた訳ではないので元気いっぱい。穂先は地面に触れていないので傷んでもいない」と山路さん。「寝ている分、収穫するのは大変だが」と笑顔を見せる。

 作業は10月末まで続く。11月には新米の試食会を予定する。

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