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大分市で「日本劇作家大会」 大林宣彦さん対談など64イベントを1,000円で

プレ企画の「まちなか演劇」で披露したフラッシュモブ

プレ企画の「まちなか演劇」で披露したフラッシュモブ

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 演劇文化の祭典「日本劇作家大会」が1月24日から、J:COMホルトホール大分(大分市金池南1)などで開かれる。映画監督の大林宣彦さんら名だたる文化人が参加する64のプログラムを1,000円(一部加算料金必要)で楽しむことができる。

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 2019大分大会実行委員会(大分事務局、TEL 097-576-8877)、日本劇作家協会(渡辺えり会長)が主催。全国の地方都市を舞台に1994年(初回は北九州)から不定期開催している。大分大会は2014年の豊岡大会(兵庫県)以来、5年ぶり7回目。劇作家、演出家、俳優、声優、美術家、映画監督、狂言師、落語家、評論家、学者など約160人が参加する。1月27日まで4日間の日程で、同ホールのほか、平和市民公園能楽堂、azito、シネマ5、コンパルホールなどでトークショー、上演、講座、ワークショップ、シンポジウムなどのプログラムを展開する。

 トーク関連は、大林さんと劇作家で大林さんのおいに当たる平田オリザさんの対談(24日14時・大ホール)、舞台美術家の妹尾河童さんの講演(26日10時・小ホール)、俳優で演出家の笈田ヨシさんの講演(27日10時30分・大ホール)、井上ひさしさんの作品について語り合うトークショー(27日13時30分・302)などを行う。

 シンポジウムは俳優の高野洸さんを迎えた「2.5次元ミュージカルの時代」(25日17時・大会議室)、大分豊府高演劇部顧問の中原久典さんを司会に審査や舞台裏について語り合う「高校演劇の世界」(27日10時・303)など。

 上演では東日本大震災をテーマとした「イーハトーヴの雪」「前夜」(24日19時・小ホール)、沖縄の今を描く「@オ・キ・ナ・ワ」「ものいう破片」(25日19時・小ホール)などがあり、上演後にトークセッションも行う。

 俳優や声優が舞台に立って台本を読み合うリーディング「痕跡(あとあと)」(26日15時30分・大ホール)は第18回鶴屋南北賞受賞作品。少年の失踪事件をめぐる人間ドラマで、青木さやかさん、小宮孝泰さん、斉藤とも子さん、下條アトムさん、高野洸さん、高畑こと美さん、田中真弓さん、ドリアン助川さん、ベンガルさん、ラサール石井さんらが登壇する。

 このほか演技、戯曲、舞台美術や照明、音響、衣装などのワークショップ、新人戯曲賞公開審査会、リーディングフェスタin大分なども。期間中、同ホールエントランスに舞台美術家・朝倉摂さんが手掛けた立体模型や道具帳などを常設する。

 23日は本開催に先立ち、プレ企画の路上パフォーマンス「まちなか演劇」がJR大分駅府内中央口などで行われた。事前登録で参加した市民ら11人が参加。雑踏の中の歩行者を装った演者がパフォーマンスを行う「フラッシュモブ」の形で、足を止めて空を見上げるという約4分のシーンを演じた。「まちなか演劇」は23日夜と24日にも実施する。

 入場(参加)料は4日間で1,000円(小学生以上)。ワークショップなど一部のプログラムで加算料金が必要。期間中もホームページの参加登録フォームから申し込むことができる。当日会場でも受け付ける。参加者には入場券代わりにID付きパンフレットを配布する。大会事務事務局では「質の高い、面白い64プログラムのほとんどを1,000円で楽しめる。気軽に足を運んで演劇の面白さを体感してほしい」と呼び掛けている。

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